2011年09月02日
吉田育英会の奨学生は同じ研究者として、良き友であり、ライバルでもあり、その存在は日々の研究の励みになります。吉田育英会は私にとって家族のような存在であり、吉田育英会ファミリーの一員になれたことを誇りに思います。
現在、私は東京工業大学大学院博士課程の2年です。吉田育英会には修士のころから支援していただいており、現在奨学生4年目です。奨学金のお陰で集中して思う存分研究に専念でき、吉田育英会は大学院生活をより充実したものにするための支えになっています。
吉田育英会の奨学生には工学部、理学部、医学部、文学部と実に様々な分野の人がいます。私のように工業大学に通っていると、医学部や文学部の方と知り合うことは非常に稀で、実際に吉田育英会の奨学生になるまでは全く知り合いはいませんでした。吉田育英会の奨学生になると、毎年春に奨学生証授与式があります。授与式では、そういった異分野の研究者たちと話す機会があり、そこでは今まで聞いたこともない研究の話や最先端の研究の話などを聞くことができます。また、異分野の人に自分自身の研究を説明することによって、自分の研究の意義を再確認することができます。さらには、異分野の方から全く異なる視点でアドバイスをいただいたりして、研究の意外な発展につながることもあります。吉田育英会の奨学生は同じ研究者として、良き友であり、ライバルでもあり、その存在は日々の研究の励みになります。また、授与式には吉田育英会OB・OGの方々もご参加になるので、研究のアドバイスはもちろんのこと、さらには人生のアドバイスもいただけます。このように私は吉田育英会の奨学生になり、縦横のネットワークが広がり、自分の視野を広げることができました。
さらに、吉田育英会には素晴らしいスタッフのみなさまがいらっしゃいます。みなさんとても気さくで、時には先輩、時には家族のような存在です。初めて吉田育英会の面接を受けた時、ガチガチに緊張している私に優しく声をかけて下さり、緊張を解いて下さったことは今でも覚えています。私は2010年7月から1年間米国に留学をしていたのですが、留学期間中もとてもフレキシブルに相談に乗っていただき大きな支えとなりました。また、手書きの素敵なクリスマスカードもいただき、初めての異国での生活の励みになりました。吉田育英会は金銭的にはもちろんのこと、精神的にも大きな支えとなっています。
吉田育英会からは奨学金以上の目には見えない多くのものを頂いています。卒業した後は、吉田育英会からもらった多くのものを社会に返していこうと思っています。具体的には研究者となり、日本の武器である「ものづくり」のさらなる発展のために尽力してゆきたいと思います。吉田育英会は私にとって家族のような存在であり、吉田育英会ファミリーの一員になれたことを誇りに思います。最後にこの場を借りて、吉田育英会の皆様に深くお礼申しあげます。
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