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2016年01月15日

とにかくステキな吉田育英会~あたたかい『出会い』と『交流』

藤吉 奏 マスター21/2012年度採用 奨学期間: 2012年4月~2014年3月
奨学期間中の在籍大学: 北海道大学大学院水産科学院修士課程
現所属: 京都大学大学院農学研究科博士後期課程

(ふじよし そう)北海道札幌市出身
2012年3月 北海道大学水産学部 卒業
2014年3月 北海道大学大学院水産科学院修士課程 修了
2014年4月 京都大学大学院農学研究科博士後期課程 入学
研究内容:深海底熱水活動域に生息する、胸毛の生えた“ゴエモンコシオリエビ”と細菌との共生機構を理解すること

吉田育英会の最大の魅力のひとつは、おじいちゃんおばあちゃんの家の”こたつ”のような、あるいは“羽毛布団”のような温かさで応援してくれるところだと思います。奨学生同士が繋がる機会、細やかな心遣いで精神的にも支えてくれる吉田育英会に深く感謝申し上げます。

■Beyond the Border
吉田育英会では、採用されてから奨学期間が終わってからも様々な交流会にお誘いいただけます。その際いつも思うのは、参加者ひとりひとりの目がきらきらしていること(奨学生、OB・OGはもちろん先生方、理事やスタッフの方々まで!)。自分の考えや経験を活き活きと話してくれる姿につい引き込まれ、非常に刺激をうけます。さらにこちらの話も楽しそうに聴いてくれる。分野が違うから分かってもらえないのでは…という心配御無用、孤独感ゼロ。むしろ他の分野の方々との交流が楽しくなりました。私は深海生物を対象に研究をしていますが、吉田育英会と出会うまで自分の研究を“伝えること”をあまり意識したことがありませんでした。しかし、文系・理系を含めて分野を軽々と飛び越え魅力的な話をしてくれる皆様と出会い、自分の話も楽しそうに聞いてくれるのが嬉しく、『分野なんて関係ない、自分の興味はNo Border!』といろいろな世界の扉が開き飛び込む楽しさを知りました。

■こもりがちな研究生活に新鮮な空気を
研究室に所属すると“あるある”だと思いますが、研究室外のヒトとの交流がほとんどありません。私は生まれも育ちも北海道。大学も修士課程まで北海道大学に所属していましたので、基本は道内引き篭り生活。吉田育英会のイベントも、お声がけいただきながら参加できない時間を過ごしていました。博士後期課程進学で京都に移動し、吉田育英会の関西地区懇親会に初めて参加しました。しばらく時間が空いたせいもあるでしょうか、吉田育英会の温かさに触れ、やっぱり“ステキ”を実感しました。初めて会う方々、久しぶりに会う方々とあっという間に打ち解けられる雰囲気がありました。各方面で活躍されているOB・OGの皆様・同期・後輩の姿をみて、こんな人たちと時間を共有できる、吉田育英会のメンバーになれたことの嬉しさを噛み締めました。

■メッセージ
私は吉田育英会の交流を通じて、“自分の『好き』や『楽しい』のアンテナ”を広く深く伸ばすことの大切さを学びました。吉田育英会はそんな人を温かく支援してくれます。また、もしアンテナの張り方がわからなくても、それを思い切り伸ばしているたくさんの人たちと出会うことができます。私も何度支えてもらい刺激を受けていることか。“今度は自分も成長した姿で会いたい”と、ここにはそんな風に思える繋がりがあります。
次の機会にお会いするのを心待ちに、末筆ながら皆様のさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。

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